当院では、耳鼻咽喉科領域の一般的な検査と併用して、慢性的な症状や再発性の問題がある場合や一般的な検査では症状や問題の原因が特定できない場合など、CT・MRIや生検などの高度な精密検査を行います。
慢性的な症状や再発性の問題、原因不明の症状、手術が必要な場合など、さまざまなケースで高度な検査により、病変の性質や進行度を正確に評価し、正確な診断と適切な治療が可能となります。
当院での一般的検査と高度精密検査
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一般的な検査
当院で行う主な一般的検査は以下の内容です。
超音波検査:簡便かつ非侵襲的に行えます。耳下腺、顎下腺、甲状腺、リンパ節などの診察に役立ちます。
標準純音聴力検査:聴力検査は、患者の聴覚機能を評価するために行われます。一般的には、音の聞こえ方や耳の内部の状態を調べるために使用されます。
喉頭内視鏡検査:軟らかく細いファイバーを使用し、鼻腔、咽頭、喉頭を観察します。狭帯域光(NBI)を利用し、早期癌の発見にも役立ちます。やや太いファイバーを使用し、咽喉頭の処置(異物除去や組織採取)を行うことができます。
赤外線カメラ眼振検査:めまいで見られる眼振を観察し、めまいの原因を調べるために利用します。
重心動揺計検査:体のふらつきやめまいの程度や原因を調べるために使用します。
血球計数検査:白血球3分類を含む20項目を測定
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高度な精密検査
一般的な検査に加えて、以下のような高度な精密検査が行われることがあります。
CT:コンピュータ断層撮影(CT)スキャンは、耳鼻咽喉領域の詳細な解剖学的構造を可視化するために使用されます。異常部位や腫瘍の有無、位置、大きさなどを評価するのに役立ちます。
MRI:磁気共鳴イメージング(MRI)スキャンは、柔らかい組織や神経組織の詳細なイメージングに適しています。複雑な耳鼻咽喉の疾患や神経構造の評価に使用されます。
内視鏡検査:鼻腔や咽頭・喉頭の詳細な観察を行います。
生検:異常部位から組織サンプルを採取し、病理学的検査を行うことで疾患の診断を確定するために行われます。異常な細胞や組織の詳細な解析が可能です。
これらの高度な精密検査は、耳鼻咽喉領域の異常や疾患をより詳細に評価し、適切な治療法や管理計画を立てるために不可欠です。