どのような症状ですか?
鼻の病気にはさまざまな症状があります。鼻づまりや鼻水、鼻血、臭いの変化、顔面の圧迫感などの症状は、さまざまな鼻の疾患の兆候となる可能性があります。早期に専門医の診断を受けることで、適切な治療や管理を行うことができます。症状が気になる場合は、お早めに医療機関を受診してください。
鼻の主な症状
- くしゃみ
- 鼻閉
- 鼻漏(鼻水)
- 頬部痛(ほほの痛み)
- 嗅覚障害(においがわからない)
- 後鼻漏(鼻水がのどにまわりこむ)
- 鼻出血
もちろんこれら以外に気になる症状があればご相談ください。
鼻の主な病気
アレルギー性鼻炎(花粉症など)
アレルギー性鼻炎の主な症状としては、連続的に起こるくしゃみ・鼻水があります。
スギ、ヒノキなどをアレルゲン(原因物質)とする季節性のものと、ダニ、ハウスダストなどをアレルゲンとする通年性のものがあります。
アレルギー性鼻炎の治療方法としましては、まずアレルギーの原因が何かということを調べて、生活習慣の改善など抗原回避を心掛けます。
また、抗アレルギー剤の内服、点鼻薬の併用などの薬物療法で症状を緩和します。
急性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎
副鼻腔炎とは、いわゆる「蓄膿症」です。
鼻腔周囲に存在する空間である副鼻腔に炎症が起きる鼻の疾患です。
鼻内視鏡検査やCT・MRI検査を行い、診断します。
副鼻腔炎は、小児および大人の方にも発症し、急性中耳炎や反復性中耳炎、滲出性中耳炎、嗅覚障害、頭痛などの原因にもなります。
また、治療せずに放置していると慢性化、重症化して手術治療が必要になることもあります。
鼻出血
鼻からの出血の多くは、鼻の入り口の内側(キーゼルバッハ部位)からです。
止血方法は、小鼻を中心に鼻全体を親指と人差し指で約10分間しっかり押さえてください。
座った姿勢で、のどにまわった血は飲みこまないで、外に出すようにします。
顔を上向きにすると、血がのどに流れたり、飲みこんで気持ちが悪くなり吐いてしまうこともあるので、顔はやや下向きにしましょう。
20~30分たってもとまらないようなら耳鼻咽喉科を受診して下さい。繰り返す鼻出血の場合は腫瘍などが隠れている可能性がありますので、鼻内視鏡を用いて検査を行うことがあります。
これらの病気は、それぞれ異なる原因や症状を持ち、適切な診断と治療が必要です。症状がある場合は医師に相談することが重要です。